民主党は小沢幹事長問題でヤマ場を迎えます。様々な憶測がされていますが、小沢氏の幹事長辞任、民主党離党、議員辞職、在宅起訴、許諾請求・逮捕が考えられます。小沢氏が失脚すれば野党の”お金”の攻撃対象は鳩山代表に移るでしょう。また小沢氏が民主党内で失脚しても露骨な権力保存を図れば、参院選は自民にとって有利になるでしょう。さて、ここで問題は自民党です。私個人は、少子高齢化時代にあって、70歳定年なんかナンセンスだと思っています。71歳の人が初立候補したっていいでしょう。いずれ国民の1/4は高齢者になるのですから、代議士が、高齢者年代の代表として立候補してもかまわないと思います。そもそもマッケイン・アメリカ共和党大統領候補は72歳でした。しかし、そうした議論もせずに、いたずらに結論を先送りしている今の自民党執行部は国民から見れば、優柔不断に映り、このままでは”まだ懲りていない自民党”のレッテルを貼られるでしょう。また今の自民党の民主党攻撃の仕方は間違っていると思います。何故なら徹底して小沢問題を追求していますが、そもそもこれは旧態依然とした古い自民党体質が民主党にも”残っていた”と思われているわけで、このお金の問題をいくら追求しても、ブーメラン効果で”民主党、政権獲ったら自民党”なんて揶揄されているわけですから、民主党離れを喚起できても自民党に票は戻らないでしょう。やはり日米関係とか、雇用とか、沖縄基地問題とか”一体民主党は何やってるんだろう!”という課題で民主党を責めれば”一度は民主党にやらせてみたけど、やっぱり自民党かな?”という自民への期待感もでてくるかもしれません。一方民主党は、小沢氏は失脚しても、この数ヶ月間、小沢氏に何も言えなかった有力者たちは国民からみれば小沢氏と一蓮托生なわけです。そこで小沢氏と距離を置いていた野田佳彦氏等が光ってきます。ここで鳩山・小沢が辞任し、新しい、インパクトのある民主党執行部が誕生すれば自民党復活の目は遠のきます。小沢・鳩山を今、追い込むことは、自民党の勝機を逸することにもなりかねないわけです。鳩山邦夫氏に詰め腹を切らせて、鳩山総理を追い込むという噂もありますが、これは絶好の民主再起動のチャンスにつながることでしょう。自民党、民主党、どちらが早く再起動できるか、チキンレースの様を呈してきました。
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