「ホワイトアウト」などで知られる人気作家・真保裕一氏のちょっと古い著作「ダイスをころがせ!」(平成17年5月初版刊行)を機会があって読み通しました。
以前にも上巻まで読んだのですが、たまたま整理をしていたところ下巻が目に入り、読み始めたところ、思わずその面白さに引き込まれてしまいました。
主人公は“リストラ的第二の人生”を歩かされるサラリーマン。その主人公が一念発起して国政をめざす。高校時代の同級生との二人三脚で選挙運動をゼロからスタートしていくストーリーです。
おそらく筆者の性格なのでしょう。実に詳細に選挙を調べ書き上げています。選挙という舞台の中で、他人の人生を様々なドラマに巻き込んでいく模様がリアルに描かれている作品です。
そうした一流の人気作家が選挙を題材にしてくれるだけでも感謝。そしてよくここまで複雑怪奇な選挙を研究し作品にまとめたことに脱帽。
これから選挙に出ようと考えている人、そして選挙関係者にはぜひお勧めしたい一冊です。
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