フロリダ州で“完敗”した、本命の一人だったジュリアーニが大統領選から撤退を表明しました。これは同陣営の大きな戦略ミスに起因しているものと思われ、オハイオ州はともかく、ニューハンプシャー州は、毎回その後の選挙戦を占う重要な存在であり、同州を含んだ連敗により、完全に勢いが止まってしまったことが原因のようです。連日のマスコミ報道で、あたかも本命から“忘れられた候補者”になり下がってしまったわけです。ベトナム戦争のヒーロー、マケインがイラク情勢の変化を機に、ジワジワと人気が上昇していることなども、ジュリアーニが“もはやこれまで”と決断させた要因でしょう。
対する民主党は、依然としてオバマとヒラリーが壮絶なファーストランナー争いを繰り広げています。オバマはサウスカロライナ州での圧勝やケネディ家のオバマ支援表明等で、かなり巻き返しているという声もありますが、メガ・チューズデーでヒラリーが一気に勝負をつけるという見方も依然として強いようです。
アメリカ初の女性大統領候補と、同じく初の黒人大統領候補に対するネガティブ度からみれば、反黒人の方が反女性よりも強く、上回っているという見方が多いのです。期待が大きいと同時に反発も大きいわけです。またエドワーズの撤退により、非・反オバマ層がヒラリーに集中して流れてくるともいわれます。
黒人受けの良いヒラリーの夫、クリントンもメガ・チューズデーに向け精力的に活動中で、いくら人気上昇中のミシェル・オバマ夫人でも、元大統領というタイトルには太刀打ちできないでしょう。
メガ・チューズデーを目前に控え、マケイン対ヒラリーという構図が、うっすらと見えてきたのではないでしょうか。
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