最近の首長選挙は「マニフェスト選挙」といわれます。また、事前の有権者への調査結果でも、投票する候補者を「政策で選ぶ」という人が非常に多いという調査結果があります。


果たして本当にそうでしょうか。たとえば昨年の参院選で各党のマニフェスト(ウェブ上での比較も含む)を手に取り、中身を比較した結果、「○○党のマニフェストに賛同し投票した」という人、また、昨年の東京都知事選で石原慎太郎氏と浅野史郎氏の各々のローカルマニフェストを比較し、石原氏、あるいは浅野氏に投票したという人は100人に1人でもいたのでしょうか?


確かに、「政策」「マニフェスト」は候補者にとっても、有権者にとっても大変重要な要素です。しかし実際には、有権者はそれで判断し、決めているわけではないのです。その辺を正確に把握しないと有権者の心を掴むことは難しいでしょう。


最近の首長選挙で有権者の心を掴む一番大切な決め手、それはマニフェストではなく、候補者自身の“魅力”、即ち、熱伝導の源となる「候補者力」が大きなウェイトを占めているといえます。


候補者は「政策立案力」以上に、自身の「候補者力」を磨き上げることが重要だと思います。



※この記事は 「選挙プランナー 三浦博史の選挙戦最新事情(http://www.election.ne.jp/planner/58234.html)」 と重複しています。ご了承下さい。

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