昨日、外務省の招聘で来日中の、私が尊敬する米国の友人に会い、当面の政局について意見交換を行いました。彼は若いながらも日本の政党、政治・選挙通で、主に米国の選挙戦略や戦術を立案する会社の代表をしています。
多くの話題が出た中で、一番驚かされたのはアメリカ大統領選挙の行方についてです。彼は何と今回の金融恐慌の影響が小さければオバマが勝ち、大きければ大きい程マケインに有利になると分析しているのです。その主な理由として、あまり生活が苦しくならなければ「夢」や「希望」を訴えているオバマが強いが、本当に苦しくなっていくと、“老練でベテランの政治家でなければ、この大渦は乗り切れない。だから政治経験が未熟なオバマはダメで、マケイン待望論が強くなる”というものです。
不況になれば、現政権(ブッシュ=共和党)批判が増すというのが大方の定説ですから、この分析には“目から鱗”の感がありました。彼はこの大不況こそがマケインのチャンスと言っており、そうした分析・見方もあるのだとつくづく考えさせられた次第です。
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