ブラッドリー効果とは、1982年のカリフォルニア州知事選挙で、事前の各世論調査で黒人の元ロサンゼルス市長トム・ブラッドリーが、共和党の白人候補デュークメシアンを圧倒しながら、結果はデュークメシアンが勝ったことに由来します。
そこから、今、世論調査で「オバマ」と答えていても、投票する時は「マケイン」という人がかなりいるのでは、という分析もみられます。しかし、当時と異なり、今の世論調査のほとんどは面接調査ではなく、電話、しかもオペレーターによるものではなく、オートコール(自動音声によるもの)が大半です。したがって、人種差別していることを人に知られたくない、としたこの効果は、今の世論調査の手法では出にくいのではないかと思われます。
“選挙は水物”。これは万国共通の話です。“オバマ圧勝”と噂されていますが、まだまだ一寸先は闇といえるでしょう。選挙は歴史です。過去の統計では計れない何かが起きても不思議ではありません。ここでオバマが負ければ後世に「オバマ効果」として残ることになるでしょう。
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