先日、新党日本代表の田中康夫氏にお会いする機会がありました。
これまで未婚の日本人男性と外国人女性との間に生まれた子供(婚外子)が日本国籍を取得するためには、両親が婚姻関係にあることが必要でした。しかし、皆さんは日本人男性が“認知”すれば、“届出制”で日本国籍を取得できるとした昨年12月5日の参議院本会議で可決され、成立した改正国籍法をご存知でしょうか。
田中氏と言えば、「脱ダム宣言」や「脱ムダ宣言」のように、国民目線の象徴のような方と思っていましたが、この改正国籍法に対し、偽装認知を排除するためには「DNA鑑定」の結果を記した書面を添付すべきという法案の修正案を作成し、国会への提出を試みたのです。
しかし残念ながら、10人以上の賛同者が得られなかったということだったそうですが、この国の、こうした国の未来にかかわる重要な問題に対し、マスコミや、頭の中が“選挙モード化”した今の国会議員の方々はこの法案の重要性を自覚されず、そのまま素通りしてしまったわけです。
“健全な野党”という言葉がありますが、こうした状況を見ると、確かにこれまで何十年間も政権に胡坐をかいていた政府・与党に対し、政権交代が必要かもしれませんが、政権交代した後の政権が、相変わらず官僚の法案に対しノーチェック状態だとしたら、単なる顔ぶれだけのチェンジでしかありません。
官僚政治から国民のための政治へチェンジするためには、国民の目線で選挙を闘い、政治を行う人を国民自らの手で選ぶことが大切でしょう。
新党日本の党首力は、自民・民主以上のものがあると感じた一日でした。
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