天王洲の銀河劇場で先日ご紹介した「フロスト/ニクソン」(北大路欣也・仲村トオル主演)を観劇してきました。
特に北大路欣也氏扮するニクソンの大ベテランの演技は唸らせるものがありました。フロストとの12回にわたるロングインタビューで、11回目まではフロスト側の不発に終わり、ニクソンがしたたかに乗り切るかに見えた最終日、突きつけられた新しい証拠によって、世紀の大ドンデン返しが起こります。まさに政局や選挙にはよくある、“一寸先は闇”の典型です。
そして、ニクソンはやろうと思えばシラを切り通せたにもかかわらず、フロストに身を委ねます。「フロストになら切られても構わない」という侠気が滲むラストシーンです。フロストもこの時までにニクソンに対する敬愛の情が生まれています。
12月5日の東京最終公演の後は、名古屋、大阪、仙台にて上演されますので、ぜひ、政治家とジャーナリストの魂の駆け引きをご覧になって下さい。
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